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お知らせ(国際学部)

2021/10/05

専門科目紹介「プロジェクト演習」―地域の課題をテーマにグループ学習

論理的な思考能力、批判的な思考能力、コミュニケーション能力、グループ討議を通じ合意を形成する能力は社会人に求められる資質・能力であるとともに、グローバル人材にも求められるものです。グローバル人材の場合には、これらの資質・能力に加え、異文化理解能力、外国語能力などが求められますが、まず、日本語環境で冒頭に述べたいくつかの能力を養成することが重要です。
このような考え方に基づき、本コースでは、学生が実際に実地調査などをすることができるような身近な問題を取り上げ、1グループ5人によるグループ学習を通じ、「問題分析」、「目的分析」、「プロジェクトの計画・立案」、「プレゼンテーション」という学習プロセスをアクティブ・ラーニング方式により実践し、上述の能力の養成に取り組んでいます。



本年度は当学の最寄り駅の一つであるJR十条駅に隣接する「十条銀座商店街の活性化」をテーマにグループ学習を行うことにしました。
十条銀座商店街は100年以上の歴史を誇り、同商店街の組合も1938年に設立されました。組合に加盟する店舗数は約180で、平日は10,000人、休日は12,000人の来街者があります。特に人気のある店舗はお惣菜店で、出来立てのお惣菜を求める買い物客が行列を作るほどのお店もいくつかあります。最も古いお店は魚屋の「魚鈴」で120年の歴史があります。
このように安定した運営が行われてきた十条銀座商店街にも悩みがあります。具体的には、来街者の平均年齢が高齢化(60歳代が中心)していること、ほとんどの来街者が1㎞圏内の居住者であること、チェーン店を除く昔からの店舗では後継者問題を抱えていることです。



これらに加えて、JR十条駅西口駅前再開発プロジェクトが始まりました。同プロジェクトでは西口駅前の7,071㎡の敷地に地上39階、地下2階の高層棟と地上5階、地下2階の低層棟が建設される予定です。工期は2021年3月15日から2024年10月31日までです。現在の計画では1~2階が店舗、3~4階が公共施設、5階以上が分譲住宅(578戸)になる予定です。この計画は隣接する「十条銀座商店街」にどのようなインパクトを与えるでしょうか。578戸のマンションが建設されることにより新たな消費需要が期待される反面、2棟の1~2階に入居する店舗により、商店街の客が奪われてしまうことも懸念されます

十条銀座商店街の以上のような課題を踏まえ、学生たちは2グループに分かれて「十条銀座商店街活性化プロジェクト」の計画・立案に取り組んでいます。その学習の一環として、8月下旬に十条銀座商店街振興組合の石井事務局長にご協力頂き、お話を伺うことができました。学生たちは事前学習で抱いた疑問を質問項目にまとめ、それらを石井事務局長に事前に送付させて頂きましたので、当日は、学生全員の質問にお答え頂きました。

 

このように本コースでは、キャンパスの外に出て、関係者の方々から実際のお話を伺い、入手した情報を分析し、問題の中心がどこにあるのかグループで議論する、また、その結果に基づき、改善案としてのプロジェクトを作成するという学習プロセスを実践しています。
来年1月には各グループはプロジェクトを完成し、最終発表会を行う予定です。ご協力頂いた振興組合にも学生の成果をご報告する予定にしています。

以上

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