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第37回 保育研修会を開催しました


2024年12月25日
卒業生へのリカレント教育の場として、また、本学と関連のある現職保育者の先生方の研修の場として、本学が主催する保育研修会が今年で37回目を迎えました。保育における最新の課題をクローズアップして学ぶことを主旨とした本研修会は、おかげさまで毎年好評をいただいています。今年度は初めての試みとして、会場での対面参加とオンライン参加が選択できるハイブリッド形式で実施し、どちらの形式もほぼ同数の参加者がおり、それぞれの場で共に学ぶ時間となりました。

研修会の様子

今回の研修会では、白梅学園大学名誉教授で、東京社会福祉史研究会の代表を務める松本園子先生にご講演いただきました。松本先生は、長年にわたり保育者養成に携わり、2003年に出版された著書『昭和戦中期の保育問題研究会―保育者と研究者の共同の軌跡1936-1943』(新読書社)は社会事業史文献賞、日本保育学会保育学文献賞、日本乳幼児教育学会荘司雅子賞を受賞し、わが国の保育研究に多大な影響を与えてこられました。

研修内容は、「保育者の専門性とは―不適切な保育の問題を考える―」をテーマに、不適切な保育の問題を通して保育者の専門性とはなにかについてお話いただきました。ハウツーだけではない、保育における本質的な問題解決の視点を学ぶ機会となりました。
参加者の感想を、一部抜粋してご紹介いたします。
  • 不適切保育を防止するために、現場では日々課題を抱えています。政治的な背景や社会情勢の成り行きがよくわかる研修でした。基準配置の見直しと待遇改善を本当に進めていかないと、保育士のなり手がいなくなると危惧しています。大変学びのある研修に参加でき、今後、現場で活かしていきたいです
  • これまでの保育を振り返りつつ、何故不適切な保育が注目されるようになったのか流れに沿ったお話で大変分かりやすかったです。不適切に行われる保育にならないためには抱え過ぎず、職場内で話し合えることも大切なのだと感じました。
  • 不適切な保育につながる保育を取り巻く背景の、整備がすすんでいない状況は昔から続いていたのだと知り、日本の将来を担う大切な子どもを育てる保育現場を整えることの大切さを日本全体で考えていくべきだと思いました。保育現場では子どもの人権を理解し、風通しのよい職場を整えていくことを心がけていきたいと思います。

参加されたみなさまの感想から、この研修会が有意義なものであったことを感じ嬉しく思います。本研修会が、現場の先生方に、明日からの保育実践のための新たな活力を提供する場となれば幸いです。

(幼児教育科)
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