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学長短信

2016/04/04

入学式 学長告辞    No.120

 東京成徳短期大学、東京成徳大学、および東京成徳大学大学院に入学の諸君を心より
歓迎いたします。

保護者の方々におかれましても、本日のこどもたちの晴れ姿に、感慨無量かと思います。
これからも、子ども達の自律するための、危ういながらも驚くほどの成長を、温かく見守っていただ
ければと思います。

また、ご来賓の方々には、ご多忙のところご出席いただき、まことにありがとうございます。

さて、本日の入学式にあたり、東京成徳大学学長として、2つのことを諸君にお話しさせていただき
たいと思います。
一つは、本学の基本理念「共生とコミュニケーション」について、
もう一つは、どのように大学生活をすごしてほしいか ということについてです。

まず、東京成徳大学の基本理念である「共生とコミュニケーション」についてです。
これは、東京成徳学園の使命である「成徳」すなわち「徳のある人間の育成」をうけて設定された
ものです。

この「共生とコミュニケーション」。
「共生」とは共に生きること。
自分のしてほしいことを周りにしてあげること
そして「コミュニケーション」
相手の伝えたい思いを素直にしっかりと受け止め、その上で自分の伝えたいことははっきりと
伝えることです。

東京成徳大学の基本理念の「共生とコミュニケーション」
4年間のキャンパス生活のなかで、おりにふれて思い出し、力をつけてください。

さて、日本の大学に入学する学生数およそ60万人、その一人に諸君はなりました。
その日本の学生像・若者像の一端を各種統計から2,3拾ってみました。
一つは日本青少年研究所の国際比較の調査からです。
どんな人生を過ごしたいかと問うと、一番多い答えが
米国の若者:「一生に何回かはデカイことに挑戦してみたい」
中国の若者:「やりたいことにいくら困難があっても挑戦してみたい
韓国の若者:「大きい組織の中で自分の力を発揮したい」
に対して、日本の青少年は、
日本の若者:「暮らしていける収入があればのんびりと暮らしていきたい」
となります。

2つ目。
文科省統計をベースに、ということはあくまで統計上の数値としてですが、
「100人の大学入学者がこんなふうになるかも」という話を紹介します。
大学に入学した100人のうち、およそ
12人が中退・退学し
13人が留年します。
大学院などに進学する9人を除くと、
就職するのは66人で、
就職しない(できない)人が21人
最初に就職した企業で3年以上続くのは31人。
(NPO法人NEWVERY(ニューベリー)に基づく)

さらにもう一つ。昨年実施した全学学修行動調査から本学の学生、諸君の先輩になるわけですが、
彼らの学修行動の傾向をかいつまんで紹介します。

〇アルバイトをしない学生の割合はおよそ2割
一方では、1週間に25時間以上アルバイトをしている学生の割合は、さすがに少なくて、7%
〇部活・サークルをしている学生は半分弱
〇8割以上の授業に出席した割合はおよそ7割
〇新聞や定期刊行物、あるいは本をまったく読まない層が半数
○ネットを一日に使用している時間は、90分以上が、8割を占めている
〇大学生活の満足度」を問うと、満足しているとする割合が、56%となります。

やや不安な日本の大学生像、本学の学生像の一端を統計に基づいて紹介しました。
自分は違う、そうはならないという反発、発奮を期待しての紹介です。

とても豊かな社会になった日本ですから、のんびりとくらしたいとの思いは、当然と言えば当然です。
しかしながら、この日本の今の豊かさを維持していくためには、知的中間層、あるいはエリート層を
形成することになる諸君の大学時代の学びがとても大事になってきます。
それは、諸君ひとりひとりにとっても、また日本の社会のために大事なのです。

だんだん豊かになる成長社会では目標が誰にも見えます。
しかし、今の日本のように成熟した社会では、生きる目標が拡散して見えにくくなります。
そこに成熟社会の生き様の難しさも自由度も面白さあります。
そこで生きていくためには、大学4年間の自律的な学びが絶対に必要です。
自律的な学びとは、大学での32週の授業で124単位を漫然と取得するだけでは十分とはいえません。
その学びのなかで、どれほど自らがアクティブだったか、疑問を持ち、積極的だったかがとても大事に
なります。
さらに、大学での32週の学び以外にも、学びの機会はたっぷりとあります。
サークル活動
ボランティア活動
自発的な学修活動
海外留学
などなど、大学時代ならでは経験も積極的に積んでください。そこでの学びにも、社会に出て役立つものが
たくさんあります。

アクティブで自律した学びこそ、大学生の学びの真髄であることを頭において東京成徳大学での4年間、
充実したものにしてください。
「勉強せずに社会に出るのは、武器の使い方を知らないままで戦場にでるようなもの」です。
勉強をしまくってください。

入学、おめでとう。

平成28年4月4日
東京成徳大学学長 海保博之

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