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国際学のすすめ

2019/08/15

5. 外国語の習得に不可欠なもの(水谷 清佳)

 ある特定の「地域」の様々な現象を明らかにする研究のアプローチに「地域研究」があります。「外国語の習得は不可欠」と書かれた入門書もあるほど、研究者は対象地域(国)の言語を身に着けている必要があります。通訳者がいれば事足りるかもしれませんが、言語が理解できなければその地域で起こっていることも理解できないでしょう。

 私は韓国ソウルを研究地域とし、主にインタビューによる情報収集をしてきました。初対面の人から貴重な情報を得られたこともありますが、コミュニケーションが上手く取れず失敗したこともあります。この経験から単に外国語が話せるだけでなく、相手を理解した上で話が噛み合うことがコミュニケーションなのだということを学びました。

 学生の頃、研究室に座っていたら突然指導教員の先生に「なんで日本にいるの」と言われたことがあります。当時は「え!?」と思いましたが、それは文献だけでは得られない現地の文化や習慣を肌で感じ理解した上で研究せよという教えであり、研究者として不可欠なコミュニケーションの取れる外国語の習得にも文化や習慣の理解が不可欠だという教えであったのだと今更ながら思います。



(水谷 清佳 准教授)

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