経過
本学は十条台キャンパスに子ども学部・経営学部および短期大学、八千代キャンパスに人文学部・応用心理学部があります。
そこで、本学園の高等教育部門で子ども支援者養成講座を実施したいと考え、特に子ども支援に関連する子ども学部を中心に応用心理学部と短期大学幼児教育科に呼びかけ、講座の実施について検討してきました。その結果、多くの教職員・学生から賛同が得られ、オール東京成徳が集結し講座を開設する運びとなりました。
状況
十条台キャンパスにおいては、多くの学生が幼稚園・小学校・保育所・福祉施設等に現場実習等に参加しています。また、北区のプレーパークも大学のすぐそばに開設されており、ボランティアで参加している学生もいます。八千代キャンパスにおいては八千代市に開設されている新川わくわくプレーパークや中高生の居場所フリーパレットなどへの学生ボランティア派遣を行っています。今後も、地域のプレーパークや放課後子ども教室など子ども施策との関連でボランティア要請がますます増えることが予想されています。
講座
子どもの人権・権利論、子ども支援論を中心に、障がい理解、虐待対応、リスクとハザード、企画立案と振り返りなどについて理解できるよう、平成22年度に本学学生を対象とした講座を実施しました。
こどもパートナー・こどもサポーター(アフタースクール)認証講座
12月11日(土)
時間帯 |
講義・実習内容 |
担当者 |
13:00-13:10 |
開講式 |
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13:10-14:10 |
子どもを取り巻く環境 〔こどもパートナー(1)〕 |
吉川 好昭 |
14:20-15:20 |
子どもの理解 〔こどもパートナー(2)〕 |
半田 勝久 |
15:30-16:30 |
ふりかえりと企画 〔こどもサポーター(1)〕 |
浦田 憲二 |
16:40-17:40 |
安全管理・危機管理 〔こどもサポーター(2)〕 |
浦田 憲二 |
12月18日(土)
時間帯 |
講義・実習内容 |
担当者 |
13:00-14:00 |
教育支援者とは 〔こどもパートナー(3)〕 |
深谷 昌志 |
14:10-15:10 |
子どもとの接し方 〔こどもパートナー(4)〕 |
金城 悟 |
15:20-16:20 |
遊びコンテンツ -子どもの遊びを語りあう 〔こどもサポーター(3)〕 |
吉江 正雄 |
16:30-17:30 |
気がかりな子どもへの理解と接し方 -援助ニーズが大きい子どもの支援 〔こどもサポーター(4)〕 |
田村 節子 |
17:30-17:40 |
閉講式 |
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平成22年度こどもパートナー・こどもサポーター(アフタースクール)認証講座 開催の様子
平成22年12月11日(土)開講式
東京成徳大学十条台キャンパス9号館メディアスペース(図書館2階)9201に65人もの参加がありました。
平成22年12月11日(土)第1講座
吉川好昭講師「子どもを取り巻く環境」
統計からみた児童虐待の現状と課題、児童虐待の防止と児童相談所の課題、 「代理によるミュンヒハウゼン症候群」という虐待、虐待親の特徴と課題につい学びました。
平成22年12月11日(土)第2講座
半田勝久講師「子どもの理解」
子どもの人権・権利論をベースに、子ども理解と子ども支援、自尊感情・自己肯定感の低下などについて考察しました。
平成22年12月11日(土)第3講座
浦田憲二講師 「ふりかえりと企画」
ふりかえりのポイントや意義、次への活かし方、スタッフ間のシェアリングのススメについて、ワークショップ形式で分かりやすく体験しました。
平成22年12月11日(土)第4講座
浦田憲二講師「安全管理・危機管理 リスクとハザード」
安全管理・危機管理の考え方について実践事例やKYT(危機余地トレーニング)をしながらみんなで考えていきました。
平成22年12月18日(土)第5講座
深谷昌志講師「教育支援者とは」
調査結果をふまえた理想の教師像については、なるほど納得いくものがありました。
平成22年12月18日(土)第6講座
金城悟講師「子どもとの接し方」
「こどもパートナー」に必要なコミュニケーション力について、コミュニケーションワーク、共感の言葉、励ましの言葉、アサーティブな話し方のワークショップを通じて理解を深めました。
平成22年12月18日(土)第7講座
吉江正雄講師「遊びコンテンツ-子どもの遊びを語りあう」
遊びの史的変遷をふまえ、受講者の経験をもとにどんな遊びをしてきたかみんなで語り合いました。
平成22年12月18日(土)第8講座
田村節子講師「気がかりな子どもへの理解と接し方-援助ニーズが大きい子どもの支援」
気がかりなこどもが抱える困難さの体験ワークショップを通じてサポーターに求められる支援について真剣に考えることができました。
平成22年12月18日(土)閉講式
八千代キャンパスと十条台キャンパスの学生がこのような形で学びあったのは初めての経験です。外はすでに真っ暗でしたが、学びとともに交流を深めた元気の出る機会となりました。