【研究成果】心理的ストレスの原因を解決しようとする行動がチームや選手の個人を成長させる
東京成徳大学 応用心理学部健康・スポーツ心理学科 准教授 夏原隆之は、筑波大学 筑波大学体育系 中山雅雄教授との共同研究のもと、高校生サッカー選手の協力を得て、
①チームとしての自信の程度
②人間関係に対するストレスレベル
③人間関係に関するストレスをどのように捉えているか
④それに対してどのように対処するか
⑤ストレス反応
の5項目について、質問紙を用いて調査を行いました。
本研究により、競技レベルの高い選手は、チームメイトとの人間関係に関するストレスに対して、その原因を建設的に捉え解決しようと考え、そのために必要な努力を行う傾向がある一方、平均的な競技レベルの選手は、ストレスの原因ではなく、ストレスによってもたらされる自分の感情をコントロールすることに重点を置いて対処する傾向にあることが明らかになりました。
本研究の成果は、日本フットボール学会の学術誌『Football Science』において、2022年4月5日付で公開されました。
①チームとしての自信の程度
②人間関係に対するストレスレベル
③人間関係に関するストレスをどのように捉えているか
④それに対してどのように対処するか
⑤ストレス反応
の5項目について、質問紙を用いて調査を行いました。
本研究により、競技レベルの高い選手は、チームメイトとの人間関係に関するストレスに対して、その原因を建設的に捉え解決しようと考え、そのために必要な努力を行う傾向がある一方、平均的な競技レベルの選手は、ストレスの原因ではなく、ストレスによってもたらされる自分の感情をコントロールすることに重点を置いて対処する傾向にあることが明らかになりました。
本研究の成果は、日本フットボール学会の学術誌『Football Science』において、2022年4月5日付で公開されました。
本研究のポイント
- 競技レベルの高い選手は、チームメイトとの人間関係に関するストレスに対して、その原因を建設的に捉え解決しようと考え、そのために必要な努力を行う傾向にあることが分かりました。
- 平均的な競技レベルの選手は、ストレスの原因ではなく、ストレスによってもたらされる自分の感情をコントロールすることに重点を置いて対処する傾向にあることが分かりました。
- 競技レベルの高い選手は、平均的な選手と比較して、チームとしての自信の程度を示す集団効力感が高いことが分かりました。
- これらのことから,チームの自信向上や自己の成長のためには、問題の解決に取り組む行動が重要であることが示唆されました。
- 心理的ストレスに対する認知・対処プロセスについてより深く理解することで、直面する問題に対して柔軟に対応する心理サポート方法の開発につながることが期待されます。
詳細について(プレスリリース資料)
【記者発表資料(筑波大学・東京成徳大学 共同プレスリリース)】
関連画像(参考図)
図1.心理的ストレスのトランスアクションモデル
表1.各測定項目に対する競技レベルによる違い
本件に関する問い合わせ先
・研究に関すること
東京成徳大学
応用心理学部健康・スポーツ心理学科
准教授 夏原隆之(なつはら たかゆき)
TEL:03-3908-4530(代表)
Mail:t-natsuhara@tsu.ac.jp
・プレスリリースに関すること
東京成徳大学
総務課
TEL:03-3908-4530(代表)
Mail:soumuka@tsu.ac.jp
東京成徳大学
応用心理学部健康・スポーツ心理学科
准教授 夏原隆之(なつはら たかゆき)
TEL:03-3908-4530(代表)
Mail:t-natsuhara@tsu.ac.jp
・プレスリリースに関すること
東京成徳大学
総務課
TEL:03-3908-4530(代表)
Mail:soumuka@tsu.ac.jp