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着任のご挨拶:佐藤 未央子(准教授)


2025年4月8日
4月に国際学部に着任しました佐藤 未央子(さとう みおこ)です。

私は近代以降の日本文学や、映画について研究しています。その中で軸となっているのが、小説家の谷崎潤一郎(1886~1965)と映画の関わりについての研究です。

谷崎潤一郎は日本でもいち早く映画の芸術的な可能性や、メディアとしての長所を指摘し、映画論や映画小説を書くだけではなく、脚本家としても活動しました。1920年前後の短い間ですが、谷崎が残した映画関連の作品は、現代に読んでも新鮮な面白さがあります。私はそれらの作品を詳しく読み解くために、当時の映画に関する資料(雑誌やパンフレットなど)を調査したり、谷崎が鑑賞した映画を実際に観てみたりするなどして、谷崎の映画体験を追体験しながら研究を進めています。

著書『谷崎潤一郎と映画の存在論』(水声社、2022)

著書『谷崎潤一郎と映画の存在論』(水声社、2022)

昔の映画雑誌やパンフレット

昔の映画雑誌やパンフレット

また、谷崎の小説の映画化についても調査をしています。映画化に際しては、さまざまな制約や時代背景によって、原作から表現を変える場合があります。改変に関して、なぜそのような形になったのか、新たな効果は生まれているのか、といった観点から検討しています。

現代では、昔の小説や映画にふれる機会は少ないかもしれません。授業を通して、皆さんと過去のさまざまな物語の世界をつなぐ橋渡し役になれればと思っています。担当科目は「文学」「日本文化入門」「日本文学研究」「表象文化研究」等です。これからどうぞ宜しくお願いいたします。
(国際学科)
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