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着任のご挨拶:地引 優香(助教)


2024年4月1日
4月から着任しました、地引 優香(じびき ゆか)です。専門は国際高等教育で、海外留学に関する研究をしています。

国際学部では1年次後期から留学へ行きますが、私も大学生のときに長期留学をしました。留学先であったアメリカ東海岸に位置するボストンは、アメリカ建国の地としても歴史あるマサチューセッツ州の州都で、州には100以上の大学があるといわれます。これが由来で学術都市として知られるボストンですが、野球チーム Red Soxなどをはじめ地元のスポーツチームの応援で盛り上がる熱い一面も持ちます。冬は長く厳しいですが、春には花々が咲き、秋は色鮮やかな紅葉に包まれる、学部長期留学・大学院留学と合計4年半ほど過ごした、私の第二の故郷です。

最初のボストン留学を機に、留学経験から得られる学びについて興味を持ち、大学院では、留学をよりよい教育経験にするための研究をしてきました。自分自身も「留学生」の立場で海外留学プログラムや留学生支援について学び、実践として現地の大学や留学機関でお仕事をしました。日本に帰国後は、留学支援のお仕事に加え、大学にて英語の授業も担当してきました。現在は、留学から帰国した大学生の支援をテーマに研究を進めています。

留学先や、語学の授業ではよく、「Participation(参加)」の大切さが強調されるかと思います。主体的・積極的な授業内外での学習への参加は、よりよい学びのカギです。この「Participation」は海外生活を成功させる上でもカギになっているのではないかと考えます。例えば、ボストンで毎年4月に行われるボストン・マラソンは大きな行事のひとつですが、ここではたくさんの市民ボランティアが活躍します。ボランティアという「Participation」の形を通じてコミュニティの結束が見られます。

ボストンマラソンでのボランティアの様子

私もマラソンをはじめ様々な場所でボランティアをしました。はじめましてのボランティア同士でも、一緒に身体を動かす、協力する、参加することで知り合いが増えました。留学先やそこに暮らす人々のことをよく知るには交流が欠かせません。この交流とは、コミュニケーションのひとつです。そしてコミュニケーションは一方的では成り立たず、双方の「Participation」が必要です。もちろん、学習言語を上手に使いこなせるようになることは、大切な目標です。しかし、「わたしらしさ」「あなたらしさ」をもってコミュニケーションすることでよい人間関係が構築されるのだとしたら、これが自動翻訳ではまだ担いきることのできない部分で、外国語学習の醍醐味、異文化コミュニケーションの姿なのではないか、と感じています。
留学は大きなイベントのひとつですが、留学から帰ってきても大きな学びや素敵な出会いが待っています。それは、大学を卒業したあとも続いていきます。たくさんの学びと出会いにあふれた、充実した大学生活になるよう、皆さんとのこれからの学びを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。

(国際学科)
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