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専門科目紹介:「日本文学研究」―『遠野物語』を読む―


2023年6月5日
担当教員:山下 琢巳教授
「日本文学研究」では柳田国男の『遠野物語』を読んでいます。

遠野は、岩手県南東部の内陸に位置し、早池峰山、石上山、六角牛山に囲まれた盆地で、太古にはトォーヌップと呼ばれていました。この遠野には、「ザシキワラシ」や「オシラサマ」をはじめとして、さまざまな昔話が伝えられています。

今回の授業では、「サムトノババ」という話を扱いました。寒戸(地名)にいた娘がある日、木の下に草履を残して消息を絶ちます。その30年後、親戚たちが集まっているところへ、その娘がすっかり老いた姿で帰ってきました。さてその後どうなったのか…。

この話は、現在も遠野の語り部によって語られています。その映像を受講学生に見てもらいました。
【学生の感想】
  • 外国語を聞いているみたいだった。
  • 昔、おばあちゃんが話をしてくれた時のことを思い出した。
  • 遠野物語ほどではないが、今思うとフシギな話が多かったように思う。
  • 口から口へ伝えられるものを後世へ残していくことの重要性を痛感する。

初版『遠野物語』明治43年刊
国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/767944より

画像は、初版『遠野物語』明治43年刊の「サムトノババ」の部分です。授業では現代語訳で『遠野物語』を読んでいますが、一部、原文で読むときもあります。

また、授業では、話に関連した映像資料がある場合は、それを見るようにしています。

受講学生も不思議な話に引き込まれているようです。
(国際学科)
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