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健康・スポーツ心理学科13期生の皆さんへ


2025年3月25日
健康・スポーツ心理学科長 出雲 輝彦 

“平成生まれ”の13期生の皆さんと“昭和生まれ”の私との違いは何か?…を考えたときに、様々なことが思い浮かびます。それぞれ“平成育ち”と“昭和育ち”に言い換えた方が良いかもしれません。私の妻も昭和生まれなのですが、よく家族から“昭和生まれだから…”と揶揄されることがあります。頑固さ、生真面目さ、古い!?考え、価値観の相違、おやじギャグ、ねずみ色の部屋着…など、これらが“昭和的”なのでしょうか。

私は1964年生まれです。東京オリンピックが開催された年であり、東海道新幹線、首都高速道路等の交通インフラが整備され、カラーテレビ、自家用車等が普及しだした頃であり、まさにオリンピックを契機として日本が高度成長していく原点として位置付けられるような時代に生まれました。それから○○年が経ち、私の少年時代の記憶はモノクロですが、現在の私の目の前には、明るくカラフルな世界が広がっています。

昭和育ちで良かったことは、モノ、技術、サービス等の開発・発展を目の当たりにするとともに、それらを体感・実感できたことです。携帯電話(スマホ)とパーソナルコンピュータについては、全くの“無”の段階から今日に至る発展を見届けています。また、インターネットについてはその利便性を大いに享受しており、その有難みを実感しています。一例として、カナダのスポーツ法をテーマとした修士論文の執筆時に、先行論文を読むために“船便”で1~2か月かけてカナダからマイクロフィッシュを取り寄せたことがありましたが、今では、必要な資料があった場合、ほんの数分で閲覧できたり、PDFでダウンロードできたりします。あの時の情報収集の苦労は何だったのでしょうか。

平成生まれの皆さんにとって、上記の話は昔話に聞こえるでしょう。幸か不幸か、昭和育ちは、モノ等の開発・発展のプロセスとともにその利便性を享受してきたので、それらの変化に順応してきたと考えられます。したがって、入手できる情報の量的拡大に伴って、情報を取捨選択して活用できるスキルも発達してきたと言えるでしょう。しかしながら、皆さんは、莫大な情報に容易にアクセスできる世界に、初めから生まれてきた(生活している)世代であるのです。

大学4年間で、情報スキルやリテラシーは身に付いたでしょうか。

13期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

2024年度健康・スポーツ心理学科「卒業研究抄録&卒業文集」より

2024年度 健康・スポーツ心理学科卒業生

2024年度 健康・スポーツ心理学科卒業生

(健康・スポーツ心理学科)
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