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あさ出版とのプロジェクト研究を「基礎ゼミⅢ」で行いました


2024年6月18日
担当教員:夏原 隆之准教授
2年生対象の基礎ゼミⅢの授業では、クラスごとに計画立案力、課題発見・解決力、情報収集・分析力など、実際の社会で求められる力の涵養を目的にプロジェクト研究を行っています。

私が担当するクラスでは、健康・スポーツ心理学科2021年度卒業生である株式会社 あさ出版営業部の久保井晨陽氏と、あさ出版が設定したテーマ「大学生の身に起こるSNS上の人間関係トラブルとその効果的な対処方法の提案」についてプロジェクト研究を行いました。このプロジェクト研究は、あさ出版が出版を手掛けた『SNSのモヤモヤとの上手なつきあい方』(Poche著)をもとに設定されました。成果発表会には久保井氏も参加され、各グループのプレゼンテーションについて評価をしていただきました。

調査の結果では、以下のようなことが分かりました。
  1. 大学生はSNS上の人間関係トラブルはそれほど起こっていない。
  2. LINEの場合は既読スルー、XやInstagramの場合はフォローを外されることに心理的ストレスを感じること。
  3. 女子学生のほうが心理的ストレスを感じている割合が高かったこと。
  4. 心理的ストレスを感じた場合の対処方法としては、自分から相手に間接的または直接的になんらかのリアクションを送るといった問題焦点型コーピングをしたり、自分なりの気分転換を行うといった情動焦点型コーピングをしている。

約2か月という非常に短い期間で研究を完結させるのは大変なことですが、このプロジェクト研究を通じて、社会で求められるような実践的な知識・スキルの獲得だけでなく、仲間との協働、時間を効率的・効果的にすること、試行錯誤することなどの大切さにも気づくことができたようです。

学生の感想

  • 例えば、次の日何が起きるか分からないからこそ、与えられたことや、やらなければいけないことはできる時に取り組み(例えば、その日のうちに取り組む)後回しにしないことの重要性を学んだ。
  • 全員で話し合い、グループとしての発表内容や内容の方針などを決め、役割を分担して取り組むことの大切さを学んだ。
  • 指示されてから動くのではなく、グループに貢献するためにはどのようなことをすればよいかを常に考えて行動することを理解した。

久保井晨陽氏のコメント

読者の対象が若者中心であったため、大学生のリアルな声を聴くことができとても感謝しております。後輩たちが積極的に取り組む姿は頼もしかったです。また、実際に多くの後輩たちから本を読んだ感想を直接聞くこともでき、次のステップに向けた新しいヒントを見つけるきっかけにもなりました。卒業後のこのような形で関わることができ、嬉しく思いました。

(健康・スポーツ心理学科)
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