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授業紹介:キャリアデザインⅠ


2023年11月22日
担当教員:堤 孝晃准教授

「キャリアデザインⅠ」は、1年生前期の必修科目です。大学生活のスタートのタイミングで日本社会についての適切な情報提供を行い、一人ひとりにとってより望ましい大学生活を考える前提を作ることを主な目的としています。

本授業で重視しているのは、とにかく社会を「知る」ことです。とはいえ、従うべきマナーや常識といったものをただ一方的に説明することはありません。テーマは、「幸福/人間関係/企業社会/労働法/組織/ジェンダー/家族/お金/ファイナンシャルプラン/老後/就職活動/税と社会保障」など多岐にわたり、その社会的背景に遡りながら理解を進めます。こうして社会の仕組みと見通しを知り、同時に社会に対する「適応」と「抵抗」の必要性を理解することを強調します。

授業で提供する情報は、基本的に、心理学・経営学・経済学・社会学などによって提供される学術的裏付けをもつものに限定しています。これは、ともすれば単なる「年上からの説教」に堕してしまいがちなキャリア科目を、エビデンスをもとにしたものに整えるとともに、多様な学問に触れ大学での学びの幅を広げるきっかけにしてほしいと考えるためです。また、一方的な知識教授に陥らないよう、講義形式を基本としながらもディスカッションやロールプレイ、ゲストスピーカーの招聘など体験的な方法も取り入れています。そして、それぞれが4年間の計画を立てて授業を終えます。

学生のキャリアは、実に多様ですべて尊く、正解はありません。ですから、わかりやすいノウハウや指針を示すことはしません。できる限り適切で多角的な情報をもとに社会を「知る」ことによって、将来に自らが選びうる選択肢を一旦できる限り広げてほしいと思います。それこそが、4年間の大学生活を通して主体的にキャリアを選択するために必要な前提になるはずです。

授業という手段によって一人ひとりのキャリアを直接的に支援するのは簡単なことではありません。しかし、こうした情報提供が、学問の府たる大学がなしうるキャリア支援の第一歩であろうと考えています。

受講学生の感想

2023年度前期の授業評価アンケートの、本授業への「良かった点・改善すべき点」についての回答より紹介します。
  • 大学生をどのように過ごすべきか分かっていなかったが、この授業を通して卒業後だけでなくその為にこの4年間どのように生活したらいいか分かった。人生について学ぶことが面白かった。
  • これから社会に出て、生きていくための術を沢山教えて頂けた気がしました。毎回の授業で得られる情報やアドバイスの量が多く、自分も身につけたいという気持ちにもなれました。一足先に社会勉強が出来ているようで、とても楽しかったです。学んだことを活かして頑張りたいと思います!
  • 高校ではあまり聞く機会のない、現場の人の声や意見を聞くことが出来たりなど直接的な体験が出来たので、自分達で学ぶより遥かに経験値を得ることが出来たと思っています。


(臨床心理学科)
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