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正課外研修でVR発達障害プログラムを実施しました


2023年4月17日
春季休業中、臨床心理学科3年生(現4年生)を対象として正課外研修を実施し、約100名の学生が参加しました。

VR発達障害プログラムは、VRゴーグルを装着し、発達障害当事者の感覚(見え方・聞こえ方等)を疑似体験することで、感覚の多様性やそれによる困難等を実体験として理解することを目的に実施しました。
VRを使用することで、よりリアルに感覚体験をすることが可能になり、講義だけでは得られない貴重な学びの機会となりました。

VRゴーグルを装着して発達障害当事者の見え方を疑似体験

プログラム概要
①発達障害に関する導入講義
②VR機器による発達障害の感覚状態の体験とグループディスカッション
③発達障害当事者インタビュー映像の視聴
④「自分の取扱説明書」についての紹介

このプログラムは、株式会社シルバーウッドの提供で行われました。
参加学生の声
  • 発達障害について色々な授業で学んできて、だいたいの事は知っていて理解していたつもりだったけど、それはほんとに表面上の理解でしかなくて、当事者の人に見えている世界や感じていることまでは全くわかってなかったなと、VR体験を通して感じました。
  • 感覚過敏の体験が特に印象に残りました。聴覚過敏の体験で、面接相手の女性の声が区別できない状況を体験し、映像内では、体調が悪いですか?緊張していますか?など相手の女性がこちらを気遣う様子がありましたが、現実ではもっと厳しい態度を取られることの方が多いだろうなと考えてしまいました。
  • 実際に障害を感じている人のリアルな体験ができたことで、今までの講義では得られなかった実際の辛い部分を一部ですが体感できてより寄り添いやすくなったと思います。頑張ればできるとか言うことでは全くない辛さを、どうしてもこれまで想像でしか得られず、実際体験したことでよりイメージしやすくなりました。支援する側の立場でこの体験をできることはとても大事な事だと思いました。


(臨床心理学科 根津克己・塚田知香)
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