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授業紹介:心理学文献講読C(担当:塚田知香准教授)


2022年10月15日
この授業は、英語および日本語で書かれた文献を講読して要点をまとめたり、内容についてディスカッションを繰り返したりすることで心理学の理解を深め、考察する力を身につけることを目指しています。

授業を進めるにあたっては、LTD(Learning Through Discussion)話し合い学習法を取り入れています。LTD話し合い学習法とは、課題文献について各自が定められたステップに従って予習を行い、予習内容に基づきつつグループディスカッションを行って理解を深める学習法のことです。

予習ステップを簡単にご紹介します。
●STEP1 課題文の通読:線を引いたり書きこんだりしながら、丁寧に読む。
●STEP2 語彙の理解:難しい言葉、理解が曖昧な言葉の意味を調べてまとめる。
●STEP3主張の理解:文章で最も重要な点を、自分の言葉で言い直す。
●STEP4話題(構造)の理解:文章全体の構造(アウトライン)を取り出してまとめる。
●STEP5他の知識との関連づけ:既有知識のうち、課題文と関連するものをまとめる。
●STEP6 知識の再構築:課題文を読み、自分の考えの変化や学び得たこと等をまとめる。
●STEP7課題文の評価:課題文の優れたところや、課題文の問題点を書く。
●STEP8ディスカッションのシミュレーション

受講学生は、これだけのステップをこなしてから授業に参加し、お互いが考えたり調べたりしたことを持ち寄り、ディスカッションに臨みます。ディスカッションも、ステップに従って全て学生同士で進めます。初めは、予習やディスカッションに難しさを感じるようですが、繰り返すうちに少しずつ慣れ、課題について理解を深めたり新しい発想を得たり、刺激的な時間を過ごしています。

学生からの声

●今回の討論は数を重ねてきたからか緊張感が減って以前よりも意見を言いやすい場になっていた気がする。初めの方は時間が余っていたことが多かったけれど、どんどん時間を掛けてそのステップの話し合いをできるようになった。

●今回は50分間しっかりと話し合いをしたので、初めは会話が止まったりしましたが、ワークシートの内容だけでなくフリーに話し始めると会話が進んだためとても有意義な時間になったと感じました。

●グループのメンバーが良い意見を積極的に発表してくれて、自分が難しいと感じたところを助けてもらうことができました。とてもいいワークができたと思います。

●グループのメンバーが自分の気付いていないところにも気付いていて、ディスカッションを引っ張ってくれて、なるほどね、そういう見方もあるのだなと気付かせてもらえた。

●課題について話し合い、互いの知識と知恵を出し合い、課題に対しての発想力が身についた気がした。


参考文献:安永 悟、須藤 文(2014)『LTD話し合い学習法』ナカニシヤ出版
(臨床心理学科 塚田知香)
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