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お知らせ

2019/01/07

TSU オープンカレッジ2018◇秋期講座の終了を報告しました

東京成徳大学が一般に公開する TSU オープンカレッジ 2018 秋期講座のうち、共通領域部の教員が担当する講座が終了しました。受講してくださった23名のかたに御礼もうしあげます。

講義室の写真(11月28日事務局撮影)とともに講師による終了報告が「公開講座」ホームページに掲載されています(12月25日公開)。このページ右にある
  地域・大学・国際交流 > 地域交流 > 公開講座
に進むと、ごらんになれます。

「公開講座」ページと同じ報告の文章を、下に転載します。
(共通領域部)



◇TSUオープンカレッジ2018  秋期公開講座◇
「世界史を横断するⅡ:同時代になにが起こっていたか」講座を終えて

世界の歴史を時間で輪切りにする<世界史を横断する>講座が、2018年11月28日に後半5回の日程を終えました。

同じ時代に異なる地域で生じているできごとを並べてみて、それぞれの国や地域の特性を照らしだす試みです。
春期講座で13世紀ごろまでおよんだ後をうけて、おおむね14世紀から20世紀まで、ほぼ100年ごとに時代の潮流をとらえてみました。

第1回 10月 3日(水) 1450年の世界
第2回 10月17日(水) 1550年の世界
第3回 10月31日(水) 1650年の世界
第4回 11月14日(水) 1750年の世界
第5回 11月28日(水) 1850年の世界:現代への展望

「世界史のはじまり」ともいわれるモンゴル帝国の形成は、13世紀から14世紀にかけてのできごとですが、少数のモンゴル族がいかにして広大なユーラシアに帝国を築いたか、その歴史がなぜ世界史の出発点なのかを知るところから、「輪切り」にとりかかりました。各回にお配りしたハンドアウトの歴史地図は、つぎの通りです。

15世紀の世界では、中世から近世ヨーロッパへ(①レコンキスタ=再征服運動、②百年戦争の舞台となった地域、③ルネサンス時代に分立していたイタリア諸国)、④明の朝貢貿易とマラッカ王国の繁栄、⑤ティムール朝の領域。
16世紀の世界では、①16世紀後半のヨーロッパ、②17世紀初頭の世界貿易、③明代のアジア、④大交易時代の東南アジア、⑤オスマン帝国とサファヴィー朝の領域。
17世紀の世界では、①17世紀中葉 オランダの世界貿易網、②清とその周縁、③ムガル帝国の発展。あわせて「マルティン・ルター」肖像と、宗教改革派の宣伝版画「神の水車」。
18世紀の世界では、①18世紀中葉の世界貿易とヨーロッパ諸国の植民地、②18世紀中葉のヨーロッパ、③ロシアの発展、④1760年頃の北アメリカ、⑤16~18世紀のムガル帝国。
19世紀の世界では、①19世紀前半のヨーロッパにおける革命と民衆蜂起、②19世紀のイスラーム世界、③シナの動乱・太平天国とアロー戦争、④ロシアの東方への領土拡大。

現代への展望では、技術が科学を牽引する巨大科学の時代としての20世紀をかえりみました。全体を通じて強調したのは、異なる地域と文化が接触するところに新しい世界がひらけることと、時代の思想がつくりあげる「ものがたり」でした。とくに「ルネサンス期の科学と宗教の闘争」は近代西欧科学中心主義が構築したフィクションであること、「宗教改革のルター像」は近代ドイツのナショナリズムが生んだ幻影であることの説明に時間をさきました。

これをもって本学での私の公開講座に幕をおろします。はなはだつたない講義でしたが、最後までしんぼう強くおつきあいくださった受講者のみなさまに、あらためて御礼もうしあげます。
(人文学部 共通領域部 大井 剛)

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